就労継続支援B型とグループホームでの5年間

まとめ記事

広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)と軽度知的障害の長女は、特別支援学校を卒業してからグループホームに入所して、就労継続支援B型事業所で就労のための訓練を5年間受けていました。

引きこもり、不登校が原因で昼夜逆転生活になったのを改善するために、自分から進んでグループホームに入所したのですが、親元から離れての不自由な生活は辛かったようです。

でも、体を動かして働くことで夜もぐっすりと眠れるようになったし、働くことの楽しさも学ぶことができました。

同じB型で働く人たちとの出会い、お世話になったB型の職員やグループホームの世話人さん。
さまざまな出会いを通して大きく成長した5年間だったと思います。

そんな就労継続支援B型事業所とグループホームでの5年間をまとめました。

 

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不登校、引きこもりから就労継続支援B型事業所へ

 

特別支援学校を卒業した後の進路に悩まれる方も多いかと思います。

長女は引きこもりして昼夜逆転の生活になってしまっていたので、自分で生活を改善したいと言ってグループホームに入所して、就労継続支援B型事業所に行く道を選びました。

 

障害福祉サービスの利用は複雑で分かりにくいですね。
説明を受けてもなかなか飲みこめないでいました。

 

就労継続支援B型を利用することになり、グループホームに入ることが決まったので引っ越しのために娘の部屋を片付けることにしました。

引きこもりの部屋には入りにくくて、娘自身も学校に行けないことへの苦悩で部屋を片付けることなんか考えられなかったようです。

そうやって3年間放置してしまった娘の部屋は・・・・・恐ろしいことになっていました。

引きこもりの部屋を片付けていたらシーツに人型のシミが?!

 

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就労継続支援B型で一日作業ができるようになる

 

就労継続支援B型の利用は、通所受給者証を使ったので利用料がかかりませんでしたが、グループホームに入居するには入居料金が発生しました。

入居費を払えないので、生活保護の申請をしてグループホームに入居することになりました。

 

 

就労継続支援B型の作業が毎日できるようになった長女は「あのときに引きこもっていたからこそ今、作業を頑張れるんだ」と言いました。

もう二度と引きこもりの生活には戻りたくないそうです。

 

 

たくさんの人の助けを借りて、昼夜逆転の生活から就労継続支援B型で休まずに作業に出れるようになったのです。

 

就労継続支援B型事業所で起きる様々な問題

 

就労継続支援B型での作業やグループホームでの生活に慣れてくると、今度は人間関係や工賃の安さなど様々な問題が起こるようになります。

 

「おかあさん!反対しないで聞いてくれる?私彼氏ができたよ!!」

どうして「反対しないで」なんだろうか?

 

 

就労継続支援B型の工賃は平均で15,000円です。
娘は休まずに働いて20,000円もらっていましたが、夏は炎天下で、冬は寒空の下で一日働いてもその金額なんです。

 

 

グループホームの生活は自分一人用の部屋がありますが、みんなで一緒に食事をして交代でお風呂を使ったり、洗濯をしたりする共同生活です。

グループホームには長く利用をしているホームの“主”がいました。

 

就労継続支援B型からの就労は難しいので自分で動き出した

 

就労継続支援B型で訓練を始めてからそろそろ5年が経とうとしていました。

B型からの就労が難しいのが現実ですが、就労できる準備は整っているのにA型に移行することもできないでいました。

 

たくさん働いても工賃は安いままだし、グループホームでの人間関係は辛いし、早く自宅に帰って就労をしたいという娘の希望はなかなか叶えられないでいました。

 

 

ずっと事業所にまかせっきりではいつまでたっても就労もできないし、自宅に帰ることもできないような気がしてきました。

とうとう事業所を頼らずに自分で動き出す決心をしました。

 

 

就労継続支援B型事業所を出るまで時間がかかってしまいましたが、不登校、引きこもり、昼夜逆転の頃のことを考えたら大きな進歩で、ゆっくりでも着実に前を向いて歩きだしたと感じることができました。

就労継続支援B型事業所で経験したことは、これから先の人生できっと役に立っていくのだろうと思っています。

 

B型事業所を辞めてグループホームを出た後は、なかぽつの紹介で地域障害者職業センターや就労継続支援事業所、チャレンジ雇用、ハロートレーニングで訓練を積んで、就職活動に挑みます。

 

 

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