不登校だった娘が自から声を出して就労継続支援B型を目指す

就労継続支援B型



私の長女は「広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)」と「軽度知的障害」の持ち主です。

中学は半分不登校、高校は普通高校を1年で中退して、2年生から「特別支援学校の高等部」に編入しました。

しかし、特別支援学校にも数えるほどしか行けなくて、ほとんど自宅で引きこもって昼夜逆転の生活を送りました。

特別支援学校には留年はないので

 

「卒業したらどうしたらいいのだろう?」

 

と悩んだ末に、「施設に入って引きこもりを治したい」という本人の希望で、就労継続支援B型を利用してグループホームに入所することになりました。

自宅にいると甘えが出てしまい、生活を改善するのは難しいだろうから、離れたところで生活したほうがいいのでは?と話し合った結果でした。

 

家族と離れて一人でグループホームへの入所を選んだ娘は、普段は自分の部屋で布団にくるまってゲームばかりしていました。

でも、本当は3年に渡る引きこもり生活が辛くて

「なんとかして昼夜逆転の生活を改めたい。昼間に動けるようになって社会に出たい」

と切実に願っていたのだと思います。

 

就労継続支援B型を利用するために就労移行支援事業所に行く流れが難しかった

 

娘の「施設でやり直したい」の気持ちを特別支援学校の担任の先生に告げると、学校に来れないことを心配していた先生がすぐに動いてくださいました。

 

特別支援学校を卒業してすぐには就労継続支援B型は利用できなくて、一度就労移行支援事業所を利用して、働くためのアセスメントを行う必要があるということでした。

就労移行支援事業所で作業を経験した後、就労移行支援事業所での訓練が難しいと判断してもらってから、就労継続支援B型を利用ことができるのだそうです。

そしてそれらの事業所や施設を利用するために障害福祉サービス受給者証を取得する必要があるということでした。

まずは、就労移行支援事業所を利用したり、就労継続支援B型を利用するための受給者証取得に必要な【サービス等利用計画案】を作ってくださる【相談支援センター】の【相談支援専門員】であるDさんと面談しました。

Dさんとのおつきあいはこの時から始まり、現在もとてもお世話になっています。

 

・・・・・と言いつつもこういった一連の流れの説明を受けたものの、全然意味が分からなかったです。

全部初めて耳にする言葉ばっかりなんですよ。

 

就労移行支援事業所ってなに?就労継続支援B型とはどこが違うの?」

就労継続支援B型でどういったことをするの?」

障害福祉サービス受給者証でなにを受給するの?」

日ごろ馴染みのない名前の施設や言葉に戸惑いました。

就労移行支援事業所とは

 

就労移行支援事業所は、学校のように通いながら就職に向けたサポートを受けることができる場所です。
個別の支援計画に沿って、他の利用者と一緒に就職に役立つ知識や必要なスキルを学ぶこと、就職の準備をすること、就労支援員に就職や体調に関する相談することなど、必要なサポートを受けることができます。
出典:https://works.litalico.jp/syuro_shien/

 

特別支援学校から直接一般就労を目指す生徒もいましたが、それが難しい場合は就労支援事業所に通って一般就労を目指したり、就労継続支援A型に就職する生徒もいました。

娘の場合は、まず学校に通えていないことがあって、どちらも初めから卒業後の選択肢にはありませんでした。

なので、就労継続支援B型を利用するために就労移行支援事業所を利用するとは思ってもみませんでした。

就労継続支援B型とは

 

就労継続支援B型は、年齢や体力などの面で雇用契約を結んで働くことが困難な方が、軽作業などの就労訓練を行うことができる福祉サービスです。作業の対価である工賃をもらいながら、自分のペースで働くことができます。
出典:https://snabi.jp/article/15

 

大事なのが『自分のペースで』ってとこですよね。

娘の場合、私が昼間仕事に行っている間に、晩ご飯を作ったりするなどの家事をしてはいましたが、毎日朝は自分のペースで起きて、好きな時間にご飯を食べていました。

他の時間は好きな時にテレビを見たりゲームをしたりで、夜は遅くまで寝れずにいつまでも起きている様子で、朝は私が仕事に行ってから起きだす生活でした。

いきなり決まった時間に起きてみんなと一緒にご飯を食べて、一日作業をするのは難しいと思われました。

そういった事情を考えて、学校の先生が就労継続支援B型を勧めてくださったのだと思います。

障害福祉サービスとは

 

障害福祉サービスは、障害者総合支援法に基づき支給されるサービスです。身体障害、知的障害、発達障害、精神疾患、難病などにより日常生活に制限が生じ、介護や就労支援を必要とする方々を主な支援対象としています。
出典:https://h-navi.jp/column/article/35026193

 

障害福祉サービス受給者証は市町村が発行する障害福祉サービスを受けられる証明書です。

娘が取得したのは通所受給者証でした。

受給する目的や障害の程度により細かく区分されています。

受給者証があることで、サービスを低価格で受けられます。

うちの場合は、ひとり親家庭ということもあり非課税の世帯でしたので、サービスを利用するのには全くお金がかかりませんでした。

声を上げれば助けてくれる人がいた

 

【相談支援専門員】のDさんが自宅に面談にきてくださり、娘のこれまでの様子を詳しく聞きとってからそれを元に【サービス等利用計画案】を作成してくださいました。

それを利用して受給者証の申請を行います。

【サービス等利用計画案】は自分で作成してもいいということですが、絶対にそんなの無理です!!

どんなサービスを受けたらいいのかもわからないし、そもそも受給者証がなんのためにあるのかも知りませんでした。

 

これでやっと就労移行支援事業所就労継続支援B型を利用することができるようになりました。

とってもややこしくて、説明を受けてもよく呑み込めませんでした。

 

実際に娘と一緒にそれぞれの事業所や施設の見学にもいきましたが、それでも違いがよくわかりませんでした。

どの施設を見ても「障害者の方がいろいろな作業をしている場所」というくらいしか把握できません。

 

分からなくても大丈夫でした。

それでもちゃんと動き出しました。

実際に事業所や施設を利用するために動いたのは、主に特別支援学校の先生と相談支援専門員のDさんなのですが・・・

 

必要なのは娘の「やりたい」気持ちと、それを私がサポートできる体制だけでした。

「変わりたいんだ」「やりたいんだ」

と声を上げるとちゃんと周りが分かってくれて、動いてサポートしてもらえました。

 

一人では解決できないこともたくさんあると思います。

助けを求める、声をだす、誰かに頼る。

一人ぼっちで、または家族だけで抱え込まないでも助けてくれる人たちと出会うことができました。

 

受給者証の取得方法や施設の利用方法は基本的にはどこも同じなのですが、細かいところは市町村によって違ってくるようなので、問い合わせした方がいいようです。

就労移行支援事業所には自分の力で行けた

 

特別支援学校を卒業したらすぐに就労継続支援B型に移れるようにするために、在学中に就労移行支援事業所を利用するように担任の先生や【相談支援専門員】のDさんから指導されていました。

ちょうど自宅から歩いて5分の所に就労移行支援事業所の事業所があり、そこにしばらく通うことになりました。

朝はなかなか起きれなかったので「無理しないで起きれたときに来ればいいよ」と言われていて、午後からの活動になりました。

歩いて5分のところにあったのもよかったのだと思います。

作業内容が大好きな「手芸」で小物を作ることだったので、楽しそうに通っていました。

 

学校には行けなかったものの、一日数時間でしたが事業所にはほとんど休まずに行けました。

これだけでも大きな進歩でした。

 

私は昼間はほとんど仕事に出かけるので、娘が自分の意志で起きて支度して、事業所に通っていました。

 

「行きなさい」とか「行かないといけないよ」

 

という声掛けは全然やらなかったです。

自分から「変わりたい」と言い出したので、自分で行けると信じてました。

 

就労継続支援B型を利用するための流れが複雑でしたが、引きこもりから脱出したいと本人が願って「変わりたいんだ、外に出たいんだ」と声を発したら助けてくれる人がいて、外に出る道筋を引いてくれたのでした。

 

 

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