広汎性発達障害と軽度知的障害の初めての一人旅

生活のことなど

四月から公共機関のチャレンジ雇用で働きだした娘が、初めてボーナスをもらったので2泊3日で「アニメ限定グッズ」の購入の旅に出かけました。

高速バスを利用しての初めての一人旅です。

旅の計画は、バスやホテルの予約などネットを使って全部自分でやってみました。

 

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Gメールを使ってWEB申し込みをする

 

携帯のキャリアのメールだと、WEBで申し込みをした場合にメールが届かなかったりしますので、申込みは全てGメールを使って申込みすることにしました。

 

ホテルを探したり、宿泊の申し込みや会員登録をする場合にスマホを使うよりは、パソコンで申し込んだ方がやりやすくて早いのでパソコンを使って申し込みをしますが、メールで送られてくる契約書や領収書を表示させるのにパソコンを持ち歩くわけにはいきません。

Gメールだとスマホでもパソコンでも共通のアカウントでメールを利用できますので、パソコンでやり取りをしたメールを旅行先ではスマホで確認することができます。

 

高速バスのWEB決済をした時に、パソコンで申し込みをしてGメールでWEBチケットが送られてきましたが、バスに乗るときはスマホでWEBチケットを表示してバスに乗ることができました。

高速バスのチケットはWEB申し込みだと2,000円近く安く購入することができました。

 

その他にもGメールが便利なのは、携帯が新しくなってもGoogleアカウントにログインするだけで、今まで利用していたメールアカウントがそのまま引き続き利用できますので、携帯を無くしてもメールが消えてしまうことがないです。

 

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デビットカードで料金の支払いをする

 

ネットで申し込みをした場合の支払いは、事前にデビットカードの申し込みをしていて、デビットカードで支払いをしました。

 

軽度知的障害でも、毎月決まった給料をもらっていて障害基礎年金ももらっていれば、ある程度の収入があると判断されてクレジットカードの審査も通るかもしれないのですが、チャレンジ雇用で臨時職員という立場なので微妙な立場でもあります。

デビットカードならクレジット機能がついていないので、審査がいらないし口座に入っている金額しか使えないので使い過ぎの心配がいらないので、デビットカードを作ることにしました。

 

娘は毎日おこづかい帳をつけていて、給料の管理をしているのですが、欲しいものがあると歯止めが効かなくなる時があるので、クレジットカードを持たせるのは躊躇してしまいます。

 

高校生になって初めて携帯電話を使い始めた時に、携帯電話代が毎月五万円くらいになっていて、しばらく揉めたことがありました。

好きなアニメゲームをしていると、グッズが欲しくて我慢できなくなって「課金」を頻繁に行っていたようです。

何度も話し合って、家庭で支払える携帯電話代がどれるらいで、それ以上の金額になると携帯電話は持たせられないことを繰り返し説明して、やっと分かってもらって課金をしなくなりました。

 

就職して自分で携帯電話代を支払うようになった時も、急に携帯電話代が増えたりしたので、せっかく働いていただいた給料を大切に使うように何度も話し合いました。

ネット通販で買い物ができるようになった時も、自宅に荷物が頻繁に届くようになり、欲しいものを全部手に入れることよりも、ごほうびとして特別な時に欲しいものを買ったり、月にグッズに使う金額を決めて計画して買い物をするように話し合ったりもしました。

 

いただいた給料を考えて使えるようにはなっていますが、どうしても欲しくてたまらなくて、いつタガが外れて払えないくらいの借金をしてしまうことも考えられますので、クレジットカードを持たせるのは心配です。

デビットカードなら持っている金額しか利用できないため、使い過ぎる心配がないのでデビットカードを作ることにしました。

 

次に、宿泊するホテルをさがす

 

働きだしてから4か月でもらったボーナスで少額なので、贅沢な旅行はできません。

「買い物」が目的の自由な旅なので、移動や宿泊先は自分で手配することにしました。

 

娘は言葉で状況を説明したり、言いたいことを伝えるのが苦手です。

ホテルを申し込んだり、高速バスの申し込みをしたりするのに、しゃべらなくても大丈夫なネットでの申し込みだとひるまずに申し込むことができます。

 

まずはホテルを探すところからはじめました。

画面が大きくて探しやすいのでパソコンを使って検索しました。

小学校の時から授業でパソコンの学習があったり、就労継続支援B型事業所にいるときに、何回かパソコンの研修に参加しているので、簡単な操作ならできます。

 

目的地は福岡市なのでGoogleの検索窓に「福岡 ホテル」と打ち込みます。

 

 

ホテルの紹介が地図と一緒に出てきますので、クリックするとホテルの検索ができます。

 

 

泊まりたい場所に地図を合わせます。

福岡市天神に泊まりたいので、天神付近に地図を合わせました。

 

次に、宿泊を希望する日付を入力して、宿泊する人数を入力します。

今日は1月12日なので、来月の20日からの二泊の設定にしてみました。

設定する日付によって表示される金額も変わってくるので、日程に余裕があったら安くなる日を探して旅行の計画を立てることもできます。

予算の上限額を設定しておけば、予算内の範囲で泊まれるホテルが表示されます。

 

右側に表示されている地図上の金額にカーソルを合わせるとホテルの写真が出てくるので、ホテルの場所や金額、外観、評価を参考にして選んでいきます。

 

 

写真をクリックすると、ホテルの詳しい案内が表示されて紹介するサイトの案内がでてきます。

二泊の予定で検索していますが、こちらに表示されている金額は一泊の場合の金額だったりするので、サイトを開いて金額を確認する必要があります。

 

 

サイトを開いてみました。

 

 

二泊の場合の金額が表示されました。

時間が経ったり、日付が変わったりすると金額が変わってくるので、よく確認しながら申し込む必要があります。

 

希望するホテルの公式のサイトを検討したりして、宿泊するホテルを決めて申し込みをしました。

WEB申し込みですでに割引されているので、障害者手帳を使っての割引は考えませんでした。

格安サイトの場合ですと、キャンセルが難しくなったりするので、体調を崩しやすくてキャンセルをする可能性がある方は注意が必要です。

 

好きなことのためならすごい力を発揮する

 

ホテルや高速バスのネットでの申し込みは、私は隣で見ていてわからないところを教えるだけで、ほとんど自分で申し込みができましたが、慣れなくて何度もやり直しながら二日かかって申込みしました。

好きなことが目的なら、いくらでも頑張れます。

 

以前におとうさんと妹と三人で、千葉の親戚のところを訪ねたことがありました。

用事を済ませて、それぞれの行きたいところに千葉のおばさん(おとうさんの妹)が連れて行ってくれることになり、一日目は長女の行きたい池袋に出かけて行きました。

池袋は女子のアニメオタクの聖地です。

みんなで長女に合わせて「池袋アニメツアー」に行ったそうです。

 

二日目は妹の希望でバンジージャンプをするために遊園地へ出かけることになっていたのですが、高所恐怖症で遊園地の乗り物が苦手な長女は二日目も池袋に行きたくて、おばさんに行き方を教えてもらって一人で池袋に出かけてアニメのお店を満喫したのでした。

 

南のはしっこの離島で生まれ育った娘は、島には電車は走っておらず、バスも一日2,3本しか走っていない上に自宅の近くはバスも通っていなかったので、公共の乗り物に一度も一人で乗ったことがないのです。

高校生の時に特別支援学校に通うために、初めて一人で電車やバスに乗るようになったのですが、利用する駅は一目で周囲を見渡せる小さな駅です。

千葉から池袋への一人での移動は、東京に初めて行く娘にとっては大冒険になります。

私も生まれ育った場所からほとんど離れたことがないので、一人で山手線に置き去りにされたりしたらきっと座り込んで泣き出すのではと思われます。

 

娘は普段はとても臆病で、一人で初めて通う病院とかも最初は私と一緒に行って、何度も道順や利用するバスの確認をしてから一人で通う用心深い性格です。

行ったところのない慣れない場所に、好んで一人で出かけることはないのですが、大好きなアニメのためなら別人になって行動できます。

今回の福岡市への旅もアニメグッズの購入の目的がなかったらきっと一人では行けなかったと思います。

 

初めての一人旅に行ったことで更に働く意欲が出てきた

 

いざ、旅立って行きました。

高速バスの途中休憩でトイレに行ったまま取り残されていないか、ホテルがどこにあるのか分からなくて迷子になっていないか「無事に到着した」との連絡をもらうまでは余計な心配をたくさんしましたが、何事もなく無事に到着しました。

ホテル周辺のおいしいお店なども事前にネットで調べていたようで「豚骨ラーメンを食べた」とか「焼き鳥屋さんで豚バラ串を食べた」とか随時楽しそうな連絡が入り、目的の限定アニメグッズも手に入れて、アニメカフェでコラボランチも食べてアニメツアーを満喫したようでした。

 

初めて行く土地なので不安なことももたくさんあっただろうし、到着するまでは緊張の連続だっただろうと思われます。

しかし、大好きなことのためのパワーは偉大です。

大好きなことのためなら初めてのことにも果敢に挑んでいきます。

 

来年は、福岡で大好きな声優さんのライブも行われるので、それに向けて今度は一人ですべて準備して行きたいと言っています。

チャレンジ雇用で安定した給料をもらえて、ボーナスまでもらえるからこそ好きなことにお金を使えて、働く喜びを感じられるのです。

 

旅から帰ってきたら、「来年のライブに向けておこづかいをしっかり貯めたいので、仕事も休まずに頑張るんだ」と意気込みを見せています。

 

 

 

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