チャレンジ雇用に採用されました 4月からは公共機関で働きます

チャレンジ雇用

 

「広汎性発達障害」と「軽度知的障害の」の娘は、就労を目指して就労移行支援事業所で訓練を受けていました。

訓練を始めて5か月たった頃、事業所から「ハローワークからチャレンジ雇用の求人がきているので受けてみませんか?」と言われて受けてみたら採用されました。

これからの1年間は公共機関のチャレンジ雇用で働くことになりました。

 

チャレンジ雇用とは

 

ハローワークから出されていた求人票によると

チャレンジ雇用とは、知的障害者等の方で就業経験のない方に対して、将来民間企業等での一般就労に向けて、公務において一定期間職業生活の経験等を積んでいただくものです。

とあります。

 

引用:「チャレンジ雇用」の推進・拡大について 厚生労働省PDF

 

 

仕事の内容

  • 各課・各部門の事務補助
  • 不要紙廃棄・帳票欄印押し
  • 情報誌作成補助・郵便物処理
  • 各プリンタへの用紙補充
  • その他、以上に付帯する業務

雇用形態

  • パート労働者
  • 臨時職員

雇用期間

  • 4月1日から翌年の3月31日まで
  • 契約更新の可能性 なし

となっていますが、一年ごとの契約で希望すれば3年までは働けます。

 

はじめは「トライアル雇用」のことだと思っていました。

トライアル雇用は企業で3か月ほど働いてから、採用されるかどうかが決まる「お試し期間」なので、チャレンジ雇用とはまた違います。

 

就労継続支援B型事業所や、就労移行支援事業所での経験はありますが、一般企業へ就職した経験がなく、チャレンジ雇用で働くことで自信がついて就職につながるのでは?

と思い、なによりも娘本人がやる気でいるので、もし採用されても期限がきた1年後はどうするのか?という不安はありましたが、それはまたその時に考えればいいということで応募してみることになりました。

 

主に知的障害者が対象となっているようですが、募集している機関によっては、身体障害者や精神障害者、発達障害者も対象になるようです。

娘が受けた機関は療育手帳の提示が必要になりましたが、手帳がなくてもいい場合もあるようなので、応募している機関に確認する必要があります。

 

履歴書を書いて応募する

 

就労移行支援事業所の方から「チャレンジ雇用に応募してみないか」と打診があったのが2月の終わりごろで、面接は3月の初めごろでした。

準備期間が短くてバタバタしましたが、選考方法は面接のみなので筆記試験などの対策は必要ありませんでした。

「面接の練習は事業所でしているよ」ということなので、特に自宅ではなにもしていません。

就職のために動きだしたりすると、利用者の中には動揺したりして作業に集中できなくなったり、就職について何度もしつこく聞きたがる人も出てくるので、事業所では面接を受けることは内密にしていました。

そのために面接の練習もこっそりと行っていたそうです。

 

自宅では履歴書の準備をしました。

以前、B型事業所にいた頃に一度だけ市役所の事務補助の採用試験を受けたことがあるので、その時に履歴書の書き方を教えてもらってひな形も持っているので「一人で書けるよ」ということでした。

それでも時々、疑問に思うことがあると何度も聞きにきたりして、そのたびに履歴書用紙に鉛筆で下書きをしているのを確認していました。

 

しかし、しばらくすると

「書けない!もう無理!!」

と泣き叫ぶ声が聞こえてくるので、部屋をのぞいてみると机の周りに何枚も書き損じた履歴書用紙が散らばっていました。

「下書きはしていないの?下書きをしないと間違えるよ」

「してるよ、ほら!!」

履歴書用紙に鉛筆で下書きしたものを見ながら、白紙の履歴書用紙にボールペンで直接書き込んでいました。

「見ながら書いても集中が途切れるとお母さんもよく間違うよ。鉛筆で薄く書いた上をボールペンでなぞれば間違えないよ」

と言ったら

「薄く書くのが無理!どうしても濃くなって消しゴムで消しても消えなくなるよ!」

筆圧の調節が難しいようですが、ほかにいい方法は思いつきません。

自分のやり方で上手くできないことのいらだちと混乱で「ワーワー」言って八つ当たりしだしたので、その場を離れてしばらく買い物に出かけることにしました。

 

最近はパニックを起こしたりすることがだいぶ少なくなって、感情のコントロールも調整できるようになってきましたが、時々我慢できなくなることもあります。

家の中だけで吐き出して、外では抑えられているのですが・・・

こういう時は静かに一人で考えてもらうのがいいようです。

買い物から帰ってきた時は、鉛筆で薄く下書きをした上をボールペンで書く清書がもう少しで終わりそうになっていました。

「前も一人で書いたよ」

と言っていたので、以前はどうやって書いたのだろうか?グループホームで一人で混乱せずに書けたのかな?と疑問に思うのでした。

 

面接を受けました

 

面接は募集をしている公共機関で行われました。

面接の前に一度一人で説明を聞きに行っているので、面接の日も何度も電車やバスの路線や時間を確認して一人で出かけて行きました。

面接官2人と静かな部屋の中で行われたので、落ち着いて練習通りに受け答えができたそうです。

求人票では採用人数は2人となっていましたが、他に受けた人がいたかどうかは全然わからなかったようで、どれくらいの人が受けてどれくらいの倍率だったのかはわかりませんでした。

 

2,3日後に採用の電話がありました。

就労継続支援B型事業所にいるときに、3ケ月ほど市役所で職業訓練を受けた経験があったのがよかったのかもしれません。

就労継続支援B型事業所を辞めて、グループホームを出て自宅に帰って来てから1年が経とうとしていました。

1年という月日が長いのか短いのか分かりませんが、地域障害者職業センターで訓練を受けたり、就労移行支援事業所で訓練を受けたりしてやっと就職への一歩を踏み出すことになりました。

 

最後に

 

娘は今まで就労継続支援B型事業所や就労移行支援事業所でしか働いたことがありません。

今までは同じ障害を持つ人たちと、障害者を指導する専門の職員に囲まれて働いていましたので、健常者の中で働くのは初めてになります。

毎年チャレンジ雇用の募集をしている公共機関ですので、知的障害者が働くことに慣れている職場ではあるとは思いますが、立場の違う人達の中で一人でうまくやって行けるのかが心配です。

 

高校生の時に学校に行けなくなり不登校になってしまいましたが、特に学校でいじめられたりからかわれたりしたわけでもなくて、逆に不登校を乗り越えた経験のあるクラスメイトが親切に声掛けをしてくれていたにも関わらず行くことができなかったのです。

最近も「あの時はどうして行けなかったんだろうね?」

と聞いても本人にもいまだに原因が分からないようです。

 

小学校のころからいつもクラスメイトを後ろから追っかける毎日でしたし、中学校ではいじめやからかいがあったりしたので、健常者に対して苦手意識があるのでは?と思ったりしています。

それなのでなおさら、チャレンジ雇用で健常者の中で一人でやっていけるのだろうか?と考えてしまいます。

しかし、なによりも本人が「やってみたい」と言っているので、それを信じて自分自身で頑張ってもらうしかありません。

 

もしダメだったとしても、また就労移行支援事業所に帰って別の道を探せばいいことです。

今までも何回も失敗しては立ち直ってきました。

チャレンジすることは決して無駄ではないと思っています。

失敗をしたことで「この道は違ってた」と分かったので別の道を探すことができます。

ともあれ4月から新しい職場で頑張って欲しいものだと願っています。

 

 

 

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