広汎性発達障害と軽度知的障害の娘と、毎週楽しみにして観ているのが「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」です。
観ていて笑わない日はない、というか毎回爆笑しています。
時々「あれ?」と思うシーンがよくあります。
パロディが多いんです。しかもなかなか懐かしいネタを扱ったパロディです。
いろんなシーンを効果的に彩るBGM にも「この曲どっかで聴いた!!」という曲が流れてきます。
懐かしいドラマの主題歌や、映画のテーマソング、ポップスやユーロビートのヒット曲や、クラシック音楽によく似ているなど。
どこかで聞いたことがあるような、有名な曲となんだか似ているような曲がBGMとして効果的に使われていて、遊び心を感じられます。
そんな数々の曲を、名シーンと共に紹介していきたいと思います。
ネタバレも含みます。
「かぐや様は告らせたい」はこんなアニメ
選ばれし者たちが通う「秀知院学園」。
その中でもさらに選ばれし者で運営される生徒会の会長「白金御行」と副会長の「四宮かぐや」。
お互いを意識し合う二人は、自分の気持ちを相手に伝えたいのに、なぜか「先に告白してしまえぼ負け、恋愛はどうやって相手に告白させるかが大事」とプライドが邪魔して自分の気持ちを伝えられません。
頭脳明晰な二人は、持っている知識をフル活用して、いかにして相手に告白させられるか頭脳戦を仕掛けていきますが、思い通りに事が運ばないのです。
そんな中でお互いに相手を想う気持ちだけが膨らんでいきます。
ここまでが1期の流れです。
4月に始まった2期のタイトルは
「かぐや様は告らせたい?天才たちの恋愛頭脳戦」
と「告らせたい」の後にクエスチョンマーク→?が付き、「天才たちの恋愛頭脳戦」の文字には打ち消し線が入っています。
伝えたい想いが膨らみすぎて、頭脳戦を仕掛けるどころか、御行は暴走し、かぐやはアホになってしまいますwww
冷静沈着、頭脳明晰であるはずの二人は、恋愛という未知の体験により我を忘れてしまうのです。
あれ?この曲どっかで聞いたことある!
1期からずっと、大事なシーンを盛り上げてくれるBGM で「あれ?この曲どこかで聞いたことあるような」や「なんかあの曲に似てるよね」といった曲がよく流れていました。
その度に
「アハハー!この曲まるでアレだ!」
「このシーンあのシーンみたいだね」
とウケていると、娘が「なになに?なんのこと?」と聞いてきます。
けっこう古いドラマや映画を思い出させるシーンや曲だったりするので、娘世代にはなんのことやら?だと思います。
おかあさん世代や、年齢が上の人たちのまた違った楽しみ方かなあ、と感じています。
「かぐや様は告らせたい」の思い出深いシーンと合わせて紹介していきます。
花火大会を見たいかぐやが脱走する
1期の最後のお話です。
夏休みの終わりに、生徒会のメンバーと花火大会に行く約束をしたかぐや。
花火大会に行ったことのない箱入り娘のかぐやは、夏休み中全く御行に会えなかったこともあって、出かけるのを心待ちにしていました。
しかし、外出の許可がもらえず、花火大会に行く約束をキャンセルしてしまいます。
そこで、付き人の早坂の助けで、家を抜け出すかぐやが浴衣姿で駆け出すシーンでバックにかかるBGM は・・・
3人組バンド『ジ・アルフィー』の、天使の羽がついた変形ギターを愛用するギタリスト『高見沢俊彦』の作った曲で、キョン×2の愛称で親しまれたアイドル『小泉今日子』の1986年のヒット曲『木枯らしに抱かれて』。
・・・に、よく似てる曲です。
あくまでも、私が個人的に自分の主観で似ていると感じているだけなのですが・・・
「私の好きな人たちと一緒に、あの綺麗な花火を眺められたらどんなに幸せだろう」
「恋だとか、愛だとかはいりません。だからせめてみんなと一緒に‥」
と必至で走るかぐやにジンとしてしまうシーンを、優しく包み込むようなBGM です。
“だったら俺が見せてやる“漢になる御行
花火が見れなくて泣いているかぐやの元に御行が駆けつけてきました。
「だったら俺が見せてやる」
とかぐやの手を引っ張って走り出す御行。
ここで「チャカチャーン」
の出だしで、このシリーズではすっかりとおなじみになった曲がかかります。
1991年の月9で放送された、東京を舞台とした恋物語のトレンディードラマ『東京ラブストーリー』の主題歌。
1970年から1980年に活躍した伝説のグループ『オフコース』の、透き通るような高音が美しいボーカリストのソロの曲『ラブストーリーは突然に』。
・・・によく似た曲です。
いつにもなくキザなセリフを連発する御行に、思わず頬が紅くなる微笑ましいシーンです。
この曲は、2期10話で、御行パパがかぐやと出会うシーンでも使われています。
素敵なストーリーを盛り立てる素敵な曲は、お互いを引き立てあって相乗効果が生まれて、ドラマをグッと盛り上げてくれます。
この2曲がそんな役割を果たしてくれているのかなと感じます。
天体好きのキラキラした眼をした少年に帰る御行
ここからは2期のストーリーに入ります。
3話では、子供のころから夜空大好き、将来は天文学の博士になりたかった御行が、中秋の名月の夜に屋上での月見を企画しました。
満月の夜空の下、いつになくハイテンションの御行。
天文学に興味のないかぐやは、ムード満点の月見の夜を利用して、御行と接近するように企てます。
しかし、美しい満月と星空に大興奮の御行は、ただの天体好きの少年へと帰り、プライドや羞恥心を捨て、意識は夜空だけに集中しています。
星の素晴らしさをかぐやに夢中で語り始め、無意識に自信たっぷりにキザな行動を取りまくって、しまいにはかぐやの肩を抱き寄せます。
ここで、かかるBGM は
1973年のアカデミー賞作品賞に輝いた、シチリア島出身のイタリア系マフィアの、家族の物語を描いた名画『ゴッドファーザー』の『愛のテーマ』。
日本ではなぜか暴走族がホーンで鳴らしていますねw
・・・によく似た曲です。
満月を見ながら御行はふと、竹取物語のかぐや姫の悲しい恋物語を語り始めます。
そこで出たセリフが
「俺なら絶対にかぐやを手放したりしないって」
この“かぐや”は“かぐや姫”のことなのですが・・・
「ヒャー!!!!!」となるシーンでした。
校舎裏で愛を語る?
4話では、御行は次の生徒会選挙に立候補することになり、応援演説を頼むためにかぐやのクラスを訪ねます。
かぐや 「会長大事な話ってなんですか?」
御行 「大事な話?そうだな、俺たちのこれからについて」
ざわめくクラスメート。
大事な話とは、もちろん選挙の応援演説を御行がかぐやに頼む話ですね。
御行 「ここじゃなんだから放課後校舎裏に来てくれ」
どよめくクラスメート。
学園のエリートで有名人二人の、すっかり誤解されてしまった一大イベントは、瞬く間に全校生徒に広がり、告白のシーンを見守るために、校舎裏に一斉に視線が注がれます。
このドタバタ劇のバックでかかるBGM は、1期でも何度か使われている曲ですが
「似てるけどそうなのかな?まさかあの曲?ここで使われる?」
とずっと思いながら観ていました。
1980年代に活躍した、イギリス出身のユーロビートバンド『デッド・オア・アライブ』のヒット『ユー・スピンミー・ラウンド』。
・・・によく似てる曲。
あくまでも私の個人的な感想で、単になんだか雰囲気が似てるってことです。
とても懐かしい曲です。
当時流行していたディスコでよくかかっていました。
と言っても、この曲をバックにノリノリで踊る友人を眺めながら、ディスコでひたすら酒を飲んでいただけなのですが。
体育倉庫イベント発生
8話になります。
体育祭が近づき、御行とかぐやは二人で体育倉庫の備品点検を行います。
すると、体育倉庫の扉が内側から開かなくなり、閉じ込められてしまういわゆる「体育倉庫イベント」が起きてしまいます。
しかし、二人はお互いに相手が仕掛けた罠だと思い込み、密室状態を楽しんでいます。
実際は、誰も仕掛けなどしていない単なる事故なのですが。
閉じ込められたことに対して、わざとらしい演技で不安がる二人。
ここで流れるBGM は
2000年代初めごろの、日本で大人気になった微笑みの貴公子『ペ・ヨンジュン』が主役の、純愛を描いた韓国ドラマ『冬のソナタ』の主題歌で、ピアノのメロディが美しい曲『最初から今まで』。
・・・によく似た曲。
体育倉庫のマットの上でつまずいた二人は、かぐやに御行が覆いかぶさり、アニメやドラマでお決まりの、あわやキスしてしまう体制になってしまい、ドギマギのシュチュエーションに。
狭い密室の中で二人の関係は一体どうなってしまうのでしょうか・・・
伊井野ミコ参戦
9話では、新生徒会メンバー「会計監査、伊井野ミコ」の「生徒会を辞めたい」と嘆くシーンから始まります。
生真面目で融通の効かないミコは、勘違いから生徒会メンバー、主に会長の御行と副会長のかぐやに対する不満を抱えてしまいます。
そんなミコが、御行やかぐやの圧力に負けずに自分の正しさを証明して、生徒会に新しい風を起こし生徒会を変えると言う妄想のシーンが始まります。
「この物語は、高い理想を持った小さな女子高生の・・・一人の少女の記録である」
あのドラマの始まりによく似たナレーションから始まる、ミコの妄想のタイトルは
「スチューデントカウンシル☆ウォーズ」〜生真面目会計監査兼風紀委員の数日間戦争〜
あのドラマ、『スクール☆ウォーズ』のサブタイトルは「泣き虫先生の7年戦争」でした。
1984年に、弱小ラグビー部に一人の教師が赴任して、数年で全国優勝を果たした実話を元にした、『スクール☆ウォーズ』というテレビドラマが話題になりました。
このドラマの主題歌『ヒーロー』を唄う『麻倉未稀』は、80年代に活躍したパワフルボイスの女性シンガーで、カバー曲が数曲テレビドラマの主題歌に使われていました。
ちなみにこの曲の『ボニー・タイラー』が唄うオリジナルは、1984年のアメリカの華麗なステップが印象的であるダンス映画、『フットルース』のオリジナルサウンドトラックに収録されています。
・・・によく似た曲・・・
と言うか、まるでもうほとんどそのものですね!!w
ミコちゃん、ラグビーボールを持って走り出すしwww
他にもまだたくさんある!!
他にもパロディではないか?と思われる曲やシーンはたくさんあります。
1980年代からずっと活躍しているアメリカの歌姫『マドンナ』の1990年のヒット曲『ヴォーグ』に似ているのが、9話でかぐやがルーティンを見つけるためのダンスのシーンで流れる曲です。
かぐやのダンスも「ヴォ―キングダンス」を広めるきっかけになったマドンナのMV(ミュージックビデオ)のダンスに似ていたりします。
フランス革命時の王妃、マリーアントワネットを守る男装した近衛兵の、身分違いの切ない恋物語、『ベルサイユのばら』のシーンや、主題歌を思い出してしまう場面が一瞬現れたりします。
1993年に始まったアメリカのSFテレビドラマ、『Xファイル』の主題歌によく似た曲が流れたりもしました。
とても微妙なので、どうなのかな?とは思うのですが、モーツァルトの生涯を描いた映画、『アマデウス』で使われた曲、『交響曲第25番ト長調ケッペル183』に似てるよね、と思える曲が流れたり。
1期からずっと、運動会でおなじみの『剣の舞』によく似た曲をたびたび耳にしていましたが、10話の運動会のシーンでは『道化師のギャロップ』によく似た曲がかかるので「あれ?」となったりしました。
その運動会で御行が『ソーラン節』を踊る回では、微妙に『ソーラン節』と違う曲がかかり「これは本家じゃダメなの?」と思ったりしました。
大病院を背景にしたドラマ『白い巨塔』や、黒い垂れ耳の白い犬のアニメ、『スヌーピー』とよく似たシーンが一瞬出てきたりします。
もしかしたら、知らないで気がつかない曲やシーンがまだまだあるかもしれないです。
そう言った数々の曲やシーンは遊び心がいっぱいで、ストーリーを盛り上げてくれて、また笑いを誘ってくれるので、ずっとニヤニヤしながら観ています。
二人は今後どうなるのか?
どんなに成績優秀で頭脳明晰でも、初めての人を好きになるとただの人になってしまい、戸惑い、恥じらい、やり切れない気持ちに悶えるのですね。
お互い「好き」と気持ちにあふれていて、誰が見ても想い合ってる二人。
これはもう付き合うしかないでしょ。
でも、そうなるには一体誰が先に告白するのかが気になります。
この二人、いつになったら「告白したら負け」ではなくて、「自分の気持ちに素直になれたら勝ち」と言うことに気がつくのでしょうか。
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